株式投資型クラウドファンディングについて。個人投資家でもベンチャー株を持てる時代が来た!

個人投資家でもベンチャー企業の株を持てる仕組みである株式投資型クラウドファンディングが、今注目を集めています。

融資型クラウドファンディングや不動産クラウドファンディングなど利回りなどのリターンを期待しがちですが、それらと比べても株式投資型クラウドファンディングはその性質が異なります。

合言葉は「応援」と「共感」。

海外での事例や他のベンチャー投資・クラウドファンディングとの違いを踏まえてその特徴を解説していきます。

株式投資型クラウドファンディングとは

 

株式投資型クラウドファンディングとは、ベンチャー企業に投資することでその企業の未公開株式を獲得できるクラウドファンディングです。

株式投資型クラウドファンディングは個人投資家でもベンチャー株を持てる仕組みとしてアメリカで6年前に初登場しました。

日本では、日本クラウドキャピタルが関東財務局より初めて第一種少額電子募集取扱業者の登録承認を受け、2017年4月に株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」を開始しました。

現在では、未上場株式を個人投資家が取得できるサービスとして多くの事業者が参入しています。

株式投資型クラウドファンディングの投資家は投資先企業にとってのファンと言い換えることができます。

つまり、リターンを期待する以前に「この企業を応援したい!」という気持ちが大切になります。

海外での事例

欧米では株式投資型クラウドファンディングによる資金調達は広く浸透しており、イギリスでは2017年には株式投資型クラウドファンディング事業者は上位4社で総額370億円を調達しました。

また、アメリカでもJOBS Actという法律が制定され、株式投資型クラウドファンディングの仕組みの整備が整えられ、2016年5月から年末までの約半年間で約9億円が調達されています。

アメリカでは直接金融によって資金を調達した企業がまた更に他の企業に出資するというリスクマネーの流れが出来上がっています。日本でも株式投資型クラウドファンディングはファイナンスにおいて大きな変革をもたらす可能性があります。

日本での株式投資型クラウドファンディング

日本での株式投資型クラウドファンディングの歴史はまだ始まったばかりであり、現在は仕組みが徐々に整えられている段階です。

日本でのベンチャー投資は現在、ベンチャーキャピタルや事業会社からのものが中心で、ベンチャー投資額も中国やアメリカが10兆円を超えているのに対し、2000億円程度と少ないです。

出典:日本クラウドキャピタル

日本で普及した場合、株式投資型クラウドファンディングは企業のメジャーな資金調達手段を、従来の間接金融から直接金融へと変える可能性があります。

スタートアップ企業にとって、株式投資型クラウドファンディングは返済不要のリスクマネーが調達できる手段となり、新規事業を育てるための促進剤となります。

日本でも株式投資型クラウドファンディングによって資金調達できるベンチャー・スタートアップ企業が増えていけば、ゆくゆくは日本経済の成長にもつながっていきます。

ベンチャーキャピタルとの違い

ベンチャー企業の資金調達手段の一つであるベンチャーキャピタルとの違いは、調達できる資金の規模です。

ベンチャーキャピタルの場合、数億円規模での資金調達が可能です。

一方で株式投資型クラウドファンディングの場合、株式の発行体である未上場企業が資金調達できる額は1年間に1億円未満、投資家一人当たりの年間出資額は50万円と制限が設けられています。

もう1つは、資金調達先企業からの捉えられ方です。

株式投資型クラウドファンディングの場合、投資家自身も会社の資産として捉えられます。

投資先企業と一丸となって経営を推進していくという考えが大切です。

株式投資型クラウドファンディングのメリット・注意点

株式投資型クラウドファンディングのメリット

個人投資家でもベンチャー株を取得できる

株式投資型クラウドファンディングは、個人投資家でもベンチャー株を持てる仕組みです。

株式投資型クラウドファンディングが開始されるまでは日本ではこのような制度は存在しませんでした。

クラウドファンディングという特性上、少額での出資も可能です。

他の投資型クラウドファンディングにはない、投資先企業への共感や応援に基づく独特の「楽しさ」を実感できます。

イグジット時に大きなリターンを得られる

株式投資型クラウドファンディングでは、投資先企業がイグジットした場合、投資額の何倍ものリターンを得られます。

基本的には普通株と同じ仕組みです。

2021年初にはFUNDINNOでセカンダリーマーケットが創設される予定で、換金の機会も増えます。

ベンチャー株を取得できさえすれば、売買・換金できるチャンスが今後ますます増えていきます。

エンジェル税制の優遇を受けられる

株式投資型クラウドファンディングは、エンジェル税制の優遇措置を受けられる場合があります。

エンジェル税制とは、ベンチャー企業への投資を促進するためにベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇措置を行う制度です。

エンジェル税制の場合、ベンチャー企業に対して投資を行った際に、投資時点と、売却時点において税制上の優遇措置を受けることができます。

エンジェル税制を利用することで確定申告の際に控除を受けられます。

投資時点の優遇措置は、AとBの2種類があります。

優遇措置A

  • 設立3年未満の企業であること
    対象企業への投資額2000円をその年の総所得金額から控除

※控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1000万円のいずれか低い方

優遇措置B

  • 設立10年未満の企業であること
  • 対象企業への投資額をその年の他の株式譲渡益から控除

※控除対象となる投資額の上限なし

また、未上場株式を売却する際に受けられる税制は生じた損失を、その年の他の株式譲渡益と相殺できるだけでなく、その年に相殺しきれなかった損失については、翌年以降3年にわたって順次株式譲渡益と相殺ができます。

※ベンチャー企業が上場しないまま、破産、解散等をして株式の価値がなくなった場合にも、同様に翌年以降3年にわたって損失の繰越ができます。

※ベンチャー企業へ投資した年に優遇措置(AまたはB)を受けた場合には、その控除対象金額を取得価額から差し引いて売却損失を計算します。

株式投資型クラウドファンディングの注意点

リターン最優先で投資を考えない

株式投資型クラウドファンディングでは投資先企業がイグジットし、リターンを得られる確率はそれほど高くはありません。

はっきり言うと、未上場ベンチャー企業がビジネスに成功し、上場を果たす可能性は極めて低いのです。

未上場株に投資をすることには大きなリスクが伴います。

他の投資型クラウドファンディングとは異なり、投資家には株式投資型クラウドファンディングの場合は投資経験に裏付けられた企業の目利きが必要となります。

このため、「少額投資で安定したリターンを得たい」といったモチベーションにより投資が行われる融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)や不動産クラウドファンディングとは異なり、投資先企業を覚悟をもって応援し続ける姿勢が必要となります。

投資する際には、「これだ!」という事業や企業を見つけた上で投資してください。

長期的な目線で投資する

株式投資型クラウドファンディングでは現在、取得した株を換金できるのは企業がIPOやM&Aなどイグジットした場合のみで、長期的な換金の機会のみが用意されています。

今後は国内でも投資家同士で株式の取引ができるセカンダリーマーケットが創設される予定ですが、当分はイグジットを見据えた投資がスタンダードであることが予想されます。

どのような状況になろうとも、投資先ベンチャー企業を応援する気持ちが大切です。

国内での株式投資型クラウドファンディングサービス一覧

FUNDINNO

FUNDINNOは、日本国内の株式投資型クラウドファンディングのパイオニア的存在です。

40億円程度という株式投資型クラウドファンディング市場のシェアは、ほとんどFUNDINNOが創り出しています。

2020年12月現在、成約企業は126社、成約額は40億円超え、投資家登録数は46000人を突破しました。

数ある株式投資型クラウドファンディングの中で唯一イグジット案件を発生させたという実績があります。

ユニコーン

ユニコーンは、情報メディアなどの各種金融プラットフォームを運営するZUUグループ傘下の株式投資型クラウドファンディングです。

ユニコーンは案件の種類も豊富で、約1年で既に13件のファンドを公開しています。

ユニコーンはエンジェル税制の対象にもなっているので、この点も投資家には嬉しいです。

CAMPFIRE Angels(旧GoAngel)

CAMPFIRE Angelsは、購入型クラウドファンディングで有名なCAMPFIREが運営する株式投資型クラウドファンディングサービスです。

かつてはGoAngelという株式投資型クラウドファンディングサービスでしたが、CAMPFIREがGoAngelを買収することでCAMPFIRE Angelsと改められました。

これによってCAMPFIREは、購入型、寄付型、融資型、株式投資型というほぼ全てのタイプのクラウドファンディングサービスを展開することとなりました。

2019年にサービスが開始され、既に4件のファンドが公開されています。

イークラウド

イークラウドは、スタートアップスタジオを運営するXtechグループの子会社であり、大和証券グループ子会社Fintertechからの資金調達を果たした株式会社イークラウドが運営する株式投資型クラウドファンディングです。

このため、案件には証券大手の大和証券グループの目が利いていることはもちろん、初心者でも安心して投資をすることができます。

経営陣に関しても、メガベンチャー出身者や長く金融業界で活躍してきたメンバーが混在しており、信頼性と利便性の両立を実現しうる体制となっています。

まとめ

株式投資型クラウドファンディングは、将来有望な企業に対して投資ができるという魅力もあります。

その企業の経営者にとって何よりの精神的な支えとなるのが投資家です。

株式投資型クラウドファンディングによって一般の投資家にもベンチャー投資への門戸が開かれ、投資の新しい楽しさをそこに見出すことができます。

株式投資型クラウドファンディングを通じて、将来有望な企業をみつけて応援しましょう!

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