株式投資型クラウドファンディングとは?歴史や概要、特徴について

2015年の法改正で具体的な枠組みが決められ、新たなクラウドファンディングの手法として脚光を浴びている株式投資型クラウドファンディング。

株式投資型クラウドファンディングとは、投資のリターンとして非上場企業の株式を獲得できるクラウドファンディングです。

将来有望な企業を目利きして青田買いができるということが魅力ですが、それ以外のメリットや注意しなければならない点、他のクラウドファンディングとの違いは何でしょうか。

株式投資型クラウドファンディングの特徴

 

株式投資型クラウドファンディングとは、非上場企業に投資することでその企業の未公開株式を獲得できるクラウドファンディングです。

株式投資型クラウドファンディングは、企業の将来性を見極める能力が必要となるため、他の投資型クラウドファンディングと比べてもハイリスク・ハイリターンである点が特徴です。

また、株式投資型クラウドファンディングは間接金融から直接金融への潮流を作り出す可能性があります。スタートアップ企業にとって、株式投資型クラウドファンディングは返済不要のリスクマネーが調達できる手段となり、新規産業を育てていくための促進剤となる可能性があります。

欧米では株式投資型クラウドファンディングによる資金調達がかなり浸透しており、イギリスでは、2017年には株式投資型クラウドファンディング事業者は上位4社で総額370億円を調達しました。
また、アメリカでもJOBS Actという法律が制定され、株式投資型クラウドファンディングの仕組みの整備が整えられ、2016年5月から年末までの約半年間で約9億円が調達されています。

アメリカでは直接金融によって資金を調達した企業がまた更に他の企業に出資するというリスクマネーの流れが出来上がっています。日本でも株式投資型クラウドファンディングはファイナンスにおいて大きな変革をもたらす可能性があります。

しかし、日本での株式投資型クラウドファンディングは始まったばかりであり、現在は仕組みが徐々に整えられている段階です。
このため、国内での株式投資型クラウドファンディングにおける「成功」とは、資金調達の成功を指す場合が現状では多く、IPOやM&Aなどのイグジットを果たし投資家に還元した企業はまだ現れてはいません。

今後市況が過熱していくかどうかは数年後、資金調達をした企業がどのような結果を出しているかによります。上場する企業が増え、株価が上がれば投資家が増え、株式投資型クラウドファンディングは浸透していくでしょう。取り組む場合には自分の資産を守るためにも今の段階から情報を集め、勉強をしておくべきです。

株式投資型クラウドファンディングのメリット・デメリット

株式投資型クラウドファンディングのメリット

将来性のある企業の経営権を得られる
株式投資型クラウドファンディングでは、投資家は将来有望な企業を自身で見極め、その経営権を早期に得られます。非上場企業が成長した場合には大きなリターンを得られ、上場企業に株式投資をするよりも高いリターンを望めます。

少額での株式投資が可能
クラウドファンディングの特性上、非上場企業への少額での出資も可能となります。確かに他のクラウドファンディングほど低額ではありませんが、株式投資型クラウドファンディングは数十万円単位からの投資が可能です。

エンジェル税制の優遇を受けられる
株式投資型クラウドファンディングは、エンジェル税制の優遇措置を受けられる場合があります。

エンジェル税制とは、ベンチャー企業への投資を促進するためにベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇措置を行う制度です。ベンチャー企業に対して投資を行った際に、投資時点と、売却時点において税制上の優遇措置を受けることができます。エンジェル税制を利用することで確定申告の際に控除を受けられます。

投資時点の優遇措置は、AとBの2種類があります。

優遇措置A
・設立3年未満の企業であること
・(対象企業への投資額-2000円)をその年の総所得金額から控除
※控除対象となる投資額の上限は、総所得金額×40%と1000万円のいずれかが低い方

優遇措置B
・設立10年未満の企業であること
・対象企業への投資額をその年の他の株式譲渡益から控除
※控除対象となる投資額の上限なし

また、未上場株式を売却する際に受けられる税制は生じた損失を、その年の他の株式譲渡益と相殺できるだけでなく、その年に相殺しきれなかった損失については、翌年以降3年にわたって順次株式譲渡益と相殺ができます。
※ベンチャー企業が上場しないまま、破産、解散等をして株式の価値がなくなった場合にも、同様に翌年以降3年にわたって損失の繰越ができます。

※ベンチャー企業へ投資した年に優遇措置(AまたはB)を受けた場合には、その控除対象金額を取得価額から差し引いて売却損失を計算します。

株式投資型クラウドファンディングのデメリット

非上場株式への投資には相応の経験と知見が必要
株式投資型クラウドファンディングには投資の経験と知見が必要です。何が正しくて何が誤りなのか。それを見極め自身の意志で売買を判断できるだけのノウハウが必要となります。株の売買については企業側から不審な勧誘への注意喚起が促されている場合があります。このため、上場する予定のない企業の株をあたかもこれから上場するかのように投資家を説き伏せ株を買うように促す詐欺師の入り込む余地があります。株の売買における自らの判断基準をしっかりと持ちましょう。

成功確率が低い
残念ながら日本の株式市場で株式投資型クラウドファンディングの成功事例はなく、IPOの確率はかなり低いです。株式投資型クラウドファンディングにおけるリスクとは、通常の株式投資と同様、流動性リスクや値下がりリスクなどが含まれます。このため、未公開株式への投資を行う場合にはビジネスを見極める確かな眼と、投資先企業と心中するくらいの強い覚悟が不可欠です。

投資家の背負うリスクが大きい
株式投資型クラウドファンディングは、他のタイプのクラウドファンディングと比べても出資額が高額なうえに換金できるのは企業がイグジットした場合のみであるため、リターンも大きいですが、リスクも当然それに比例します。投資家一人当たりの株式投資型クラウドファンディングの平均購入額は25万円前後です。一口一万円から始められる投資型クラウドファンディングのサービスが続々と立ち上がっている中でも非常にリスクの大きい類のものと言えるでしょう。さらに株式投資型クラウドファンディングの特性上、リターンが生じる可能性は極めて低く、いつイグジットするかというタイミングも把握することはできず、数年間の長期戦になる可能性もあります。

まとめ

株式投資型クラウドファンディングはクラウドファンディングの中でも上級者向けのものとなっています。リターンが得られる可能性が高い分、背負うリスクも大きく覚悟も必要です。将来有望な企業に対して投資ができるという魅力もありますので、投資先企業に対する強い共感を得て、将来性を見出した場合にはぜひ株式投資型クラウドファンディングに挑戦してみてください。日本でのイグジットの成功事例はまだありませんが、その自信と覚悟の一歩であなたが最初の成功をつかみ取る日が来るかもしれません。

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