クラウドファンディングでは、他の投資と比べてあまり大きな額のリターンを見込めないため、手数料をかけずできるだけ1円でも多くの利益を確保したいと思う人も多いと思います。
この記事ではクラウドファンディング投資でかかる手数料について、その対策も合わせて詳しく解説していきます。
クラウドファンディングで手数料が発生するケース
クラウドファンディングでは、投資専用の口座に入金する際に手数料が発生する場合が多いです。
【振込入金の場合】
クイック入金サービスを利用せず、お持ちの銀行口座から出資金をご入金される場合、振込手数料をご負担いただきます。(振込手数料の額は、ご利用の各金融機関にお問合せください。)出典:SBIソーシャルレンディング「よくあるご質問」
・振込手数料について
当社の預託金口座へお振込の際の銀行振込手数料は、お客様負担とさせていただいております。なお、振込手数料はご利用の金融機関によって異なりますので、ご利用の金融機関にご確認ください。出典:クラウドクレジット「よくある質問」
投資口座への入金
(お客様口座 → 投資口座)お客様負担 出典:Owners Book「手数料一覧」
・お客様の銀行口座からLENDEXの投資口座への振込手数料はお客様のご負担となります。
・LENDEXの投資口座からお客様の銀行口座への振込手数料は弊社にて負担いたします。
出典:LENDEX「手数料について」
クラウドファンディングのサービスの中には、予め投資用に資金を預けておける「預託金口座(バーチャル口座)」を開設し、そこに入金されている資金をファンドに投資する形式をとっているサービスもあります。
クラウドファンディングサービスは会員登録や口座開設は無料ですが、金銭取引の前段階である預託金口座への入金手数料はかかってしまいます。
また、預託金の払い戻し手数料に関しては事業者によって発生してしまうケースが多いです。
出金手数料について
預託金口座からお客様のご登録金融機関への払戻しをする場合の銀行振込手数料は、月1回は無料となります。なお、同月2回目以降は756円の事務手数料をいただいております。出典:クラウドクレジット「よくある質問」
払戻(出金)にかかる費用はいくらですか?
払戻しの際の事務手数料は、一律、300円(消費税別)となっております。出典:OwnersBook
一方で、会員登録の手数料、口座開設の手数料、口座維持管理の手数料、ファンド購入時の手数料口座開設費は発生しません。
このため、工夫次第では手数料などの余計なコストなしでソーシャルレンディングに取り組むことができます。
補足としての入金手数料の捉え方ですが、事業者が金融機関と提携して預託金口座を設けている場合、これはサービス運営事業者が投資家から徴収しているものと考えることは難しいです。
これを除けば、クラウドファンディングにおいて投資家が事業者に直接支払う手数料は、払い戻し手数料のみとなります。
ビジネスモデルの観点からみても、事業者は投資家からの手数料で収益をあげているわけではなく、基本的に貸付先企業から手数料を得る形をとっています。
手数料への対策
私用の入出金用の口座と事業者の預託金口座を統一させれば、クラウドファンディングで手数料が請求されない場合があります。
主要なクラウドファンディング業者であれば、クラウドバンクが国内のあらゆる金融機関と提携しており、利便性が高くなっています。
即時入金が導入されていない企業の場合は残念ながら、金融機関の個人口座から事業者指定の口座に入金する場合や、入金の払い戻しなどをしたい場合には手数料を払わなければならない可能性が高いです。
また、COOL、Jointo αなど多くのクラウドファンディングサービスで採用されているGMOあおぞらネット銀行であれば、同行の口座同士の取引では365日24時間手数料が発生することはないので、投資で得た利益をできるだけ多く確保するためにはオススメです。
また、property+は、金融機関に関わらず出金手数料無料化を実現しました。
他の金融機関間の取引ですと出金手数料は発生してしまうので注意しましょう。
ユーザーの利便性向上のため、今後ほかの事業者でも同様の動きが見られる可能性が高いです。
事業者ごとにガイドラインがあるので、チェックしながら会員登録を検討していきましょう。
クラウドファンディング預託金口座まとめ
代表的なクラウドファンディングサービスの預託金口座は主に以下の金融機関のものです。
GMOあおぞらネット銀行
・A funding
・TREC FUNDING
・SAMURAI FUND
・CRE Funding
・Jointo α
・ぽちぽちFunding
PayPay銀行
・ASSECLI
・ONIGIRI Funding
・LENDEX
三菱UFJ銀行
・OwnersBook
・Rimple
みずほ銀行
・クラウドバンク
・SYLA FUNDING
・J.LENDING
・Funds
・Pocket Funding
・RENOSY クラウドファンディング
三井住友銀行
・SBIソーシャルレンディング
・X-Crowd
・CAMPFIRE Owners
・クラウドクレジット
・bitREALTY
りそな銀行
・FANTAS fundidng
楽天銀行
・CREAL
取引手数料が無料な金融機関
いつでも取引手数料が無料になるのはGMOあおぞらネット銀行とPayPay銀行などのネット銀行かつ、同行間の金銭の取引です。
上記以外の金融機関同士の場合、手数料がかかるか多少安くなる程度で、手数料0は期待できない可能性があるので、注意してください。
まとめ
この記事ではクラウドファンディングにかかる手数料について解説してきました。
クラウドファンディングサービスを利用する際に投資家に直接発生する手数料はなく、私用の口座から事業者が設けた口座へと入金する場合と逆のケースにおいて発生する可能性があります。
クラウドファンディングのサービスが増えてきた中で、「どの金融機関の預託金口座を設けているか」という点も、サービス選定の軸になりえます。
せっかく投資で得た利益ですから、できるだけ無駄なコストを排除していきましょう。