少額から始められるため、投資初心者でもチャレンジしやすい不動産クラウドファンディングですが、年々事業者も増えており、どのサイトで始めればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回はNINE FUNDについて、強みや注意点、実際に使用している人のレビューなどをご紹介します。
複数のサイトと比較して、特徴やリスクを理解した上で自分に合ったサービスを選んでいきましょう。
※本記事は2025年9月時点での情報をもとに作成しております。
NINE FUNDの基本情報
第一号ファンド募集日:2024年12月
累計募集ファンド件数:11件
平均想定利回り:約8.21%
平均運用期間:約5.2ヶ月
最低投資額:100,000円
募集方式:抽選
平均優先劣後比率:約47%
NINE FUNDの特徴
NINE FUNDは、北海道の物件を主に取り扱う点に特徴がある不動産クラウドファンディングサービスです。
運営元は、北海道札幌市に本社を置き、不動産投資用マンションの企画・販売を主な事業とし、投資用不動産の企画・販売および不動産クラウドファンディング「NINE FUND」を運営する「株式会社ファクター・ナイン」です。
NINE FUNDのより詳しい特徴(メリット・デメリット)を以下にてご紹介します。
NINE FUNDのメリット
- 高利回りの商品が多い
- 北海道特化×地域密着の専門性
- 短期運用&高い劣後出資比率による安全性
メリット①高利回りの商品が多い
NINE FUNDのファンドは平均利回りが約8.9%~9.0%と、業界の平均的な利回り(3~5%)を大きく上回る高水準です。この高利回りが可能なのは、札幌市の地価上昇や高収益性が見込めるエリアへの投資、そして収益物件の厳選による組成によるものです。さらに運営会社の北海道・札幌地域に特化した不動産ノウハウが活かされ、家賃収入を分配原資とするインカム型ファンドが中心となっており、比較的安定した配当が見込める点も魅力です。
メリット②北海道特化×地域密着の専門性
NINE FUNDを運営する株式会社ファクター・ナインは、札幌を中心とする北海道エリアで25年以上にわたり投資用不動産の企画・開発・運用を手がけてきた実績を持っています。現地の不動産市況や需要・供給のバランス、物件ごとの賃料相場や賃借人属性など、地元密着の情報力を最大限に活用し、厳選された案件のみをファンド化しています。
また、札幌中心部の高収益マンションやアクセス性・生活利便性に優れたエリアの店舗付き物件、学生や単身者需要が高いエリアの共同住宅など、地域特性に合わせた多様な物件選定を強みとしています。ファクター・ナイングループのネットワークを活かした安定した賃貸需要の確保や、空室リスクを補う家賃保証契約など、地域に根差した運営ノウハウが安全性と利回りの両立に寄与しています。
さらに、北海道特有の不動産事情やマーケットサイクルに迅速に対応できることで、他の都市圏ファンドでは得られない北海道分散というメリットも提供し、投資家にとって魅力的なポートフォリオ分散先となっています。
メリット③短期運用&高い劣後出資比率による安全性
NINE FUNDのファンドは運用期間が約4~7か月程度の短期型が中心で、投資家は資金を長期拘束されず、比較的早期に配当や元本償還を受けられます。短期運用は市況の急変や物件価格変動などの影響期間を限定でき、投資家のリスクを最小限に抑える効果があります。
さらに、劣後出資比率(運営会社の元手としての出資の割合)がNINE FUNDでは業界平均(10~30%)よりも高い25~60%に設定されています。これは、ファンド運用中に損失が発生した場合、まず運営会社がこの劣後部分から損失を負担し、投資家元本へのダメージを極力回避できる仕組みです。
なお、劣後出資比率が高いほど、万一の家賃下落や売却損等が出ても優先出資分(投資家分)は保護されやすく、元本毀損リスクが低減します。これは運営会社の資金力やリスク許容度が高い証でもあり、厳しいリスク管理姿勢の現れとも言えます。
この2つの特徴が組み合わさることで、NINE FUNDは高利回りを維持しつつ、安全性と投資家保護を徹底したサービスになっています。
NINE FUNDのデメリット
- 抽選方式による投資機会の制限
- 借入金併用型(レバレッジ型)不動産クラウドファンディングのリスク
デメリット① 抽選方式による投資機会の制限
NINE FUNDは人気が高いため、募集開始直後に応募が殺到し、応募総額が募集額の数倍に達することが常態化しています。そのため、基本的に抽選方式で投資家を選定しているため、希望するファンドに必ず投資できるとは限りません。実際、SNSなどでは「連続で落選した」「なかなか当選できない」といった不満の声も散見されます。
この抽選方式のため、計画的に資金配分をしたい投資家にとっては投資タイミングのコントロールがしづらい面があり、効率的に資金運用をしたい場合には複数の類似サービスを併用するなどの対策が必要となります。
デメリット② 借入金併用型(レバレッジ型)不動産クラウドファンディングのリスク
NINE FUNDでも借入金併用型(レバレッジ型)のファンドが存在し、その場合は通常の自己資金型ファンドよりも固有のリスクが高まります。
具体的には、NINE FUNDがファンド組成時に金融機関から一部資金を借り入れ、当該物件に担保権(抵当権)が設定されます。この仕組みでは、たとえば運用期間中にキャッシュフローが悪化したり、運用終了時に想定通りの価格で物件売却ができなかった場合、まず借入金が利息・元本の順序で優先的に返済されます。このため、分配金や元本の償還が後回しとなり、最悪の場合は投資家への支払いが著しく減少する、または元本割れが生じるリスクがあります。
さらに、万一運営会社が債務を履行できなくなった場合、金融機関など債権者が担保権を実行し、優先的に弁済を受けることになります。その際、残余金額が充分でなければ出資した投資家が損失を被る可能性は否定できません。
NINE FUNDは、優先劣後構造や高い劣後出資比率により一定の損失までは運営側が先行して負担しますが、借入金併用プロジェクトの場合、「担保権付き債務の返済優先」という借入ファンド特有のリスクが加わる点には留意が必要です。高利回りを狙える反面、十分なリスクチェックと理解が重要となります。
NINE FUNDの運営元は?
NINE FUNDの運営元は、株式会社ファクター・ナインという北海道札幌市に拠点を置く地域密着の不動産企画・開発企業です。
運営元情報 | |
---|---|
運営企業 | 株式会社ファクター・ナイン |
資本金 | 1億円 |
会社設立 | 2001年8月9日 |
本社 | 北海道札幌市中央区南2条西25丁目1-2 Factor.9 bld 3F |
上場 | 未上場 |
事業内容 | 投資用賃貸マンション・デザイナーズマンションの企画・開発・販売 土地仕入れから設計、施工、販売、管理、修繕までをグループで一貫対応 管理部門はグループ会社「株式会社ファクター・ナインサービス」が担当 建築施工はグループ会社「株式会社スターマンプロジェクト」が担当 エネルギー供給は「株式会社LIG.ガス」が担う 物件の取得のみならず土地の有効活用や出口戦略も提供 |
2001年の設立以来、北海道に密着した不動産投資の企画販売を主軸とし、グループ各社の連携によるワンストップ体制で資産価値の最大化を目指しています。
地域特化のため地元マーケットの深い理解に基づく物件選定や運営が強みです。
編集部評価
編集部の独断と偏見による分析結果も記載させていただきます。
投資判断の際にはぜひご参考ください。
北海道特化で高利回りと安全性を両立する新星不動産クラファン『NINE FUND』徹底評価
最近、不動産クラウドファンディング市場は急速な拡大を見せていますが、そのなかでも北海道札幌市に根ざした「NINE FUND」は独自の地位を築きつつあります。私見ながら、その特徴と実力を深掘りし、総評をまとめました。
地域特化の強みが光る投資商品設計
NINE FUNDが最大の差別化要因として掲げるのが「北海道特化」です。多くの不動産CFサービスが広域展開するなか、札幌市を中心に地元物件に厳選投資するスタイルは希少価値が高いと感じます。長年北海道に根付き、きめ細かいマーケット分析や物件選びを行える運営会社の専門性は、ファンドの安定性と高利回りに直結しており、まさしく強みです。
短期運用×高利回り×高劣後出資比率の攻守バランス
NINE FUNDのファンドは短期(約5か月)が中心で流動性が高く、平均利回り約8.9%という高いリターンを実現しています。これに加え、業界最高水準の25~60%の劣後出資比率が投資家を守る「守りの堅さ」も非常に評価できるポイント。高利回りと安全性という相反しがちな要素のバランスを丁寧に設計しており、初心者も安心して参加できる仕組みです。
抽選制の弊害とブランドの課題
一方で、人気のため募集がかなりの倍率となり抽選制でしか参加できないことは、資金を計画的に動かしたい投資家にとってはデメリットです。また、サービス開始から日が浅く運用実績の蓄積段階であることも留意点。長期的には実績と信頼の積み上げが期待されますが、今はまだ「投資先として未知数」の部分も残ります。
少額投資から可能な入口の敷居の低さ
10万円からの少額投資という参入ハードルの低さも魅力の一つ。地方不動産への投資はハードルが高い印象もありますが、NINE FUNDは手軽に北海道不動産へ参加できる数少ないサービスとして、資産分散先としての選択肢を提供しています。
【総括】
NINE FUNDは北海道のマーケットに特化した運営会社の実績とノウハウを最大限に活かし、短期かつ高利回りを追求しながらも投資家保護のための劣後出資比率を高めたバランス感覚優秀な新興不動産クラウドファンディングです。今後は応募倍率の平準化や長期実績の積み上げ、さらには北海道外展開など発展が期待されます。
北海道不動産に強い関心があり、少額からリスクを抑えつつ比較的高利回りを狙いたい投資家にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
こんな人におすすめ
NINE FUNDは、北海道特化・短期運用・高劣後出資比率という独自の設計により、以下のような投資家に特におすすめできる不動産クラウドファンディングサービスです。
- 地方不動産での分散投資に興味がある人
- 投資リスクの中身まで把握して判断したい人
- 成長中のサービスを”今のうち”に押さえたい人
成長途中のクラファンに早めに出会えるのはラッキーかも…!
一緒に見守っていきたい人にはピッタリの投資先です。
NINE FUNDの口コミ
NINE FUNDの評判は実際のところ、どうなのでしょうか。X(旧Twitter)上に寄せられた、実際に使用しているユーザーの声を以下にてまとめてみました。
口コミ① 人気で抽選落ちすることも…
NINE FUND落選😣 pic.twitter.com/1nIxanI7QG
— 乃打算🍥時給1200円投資家 (@nodasan_1200) August 26, 2025
NINE FUND Vol.10 北海道札幌市 新築ブリッジファンド、満額50万当選でした🙌前回落選だったから余計に嬉しい☺️ https://t.co/oBpe0jBcQN pic.twitter.com/ZPCgU8ZOSY
— かりん👩🏻🔧@投資4年目 (@dokupoi211231) September 19, 2025
NINE FUND(ナインファンド)当選ーー
9案件申込んで2案件目の当選…😇
落選続きで嫌いになりかけた時に当たる笑
次の当選はvol.14か15かな?🙄— ポイント@平凡サラリーマン (@pointpoint9999) September 19, 2025
口コミ② 劣後出資比率が高くて安心感アリ◎
突撃🔥
【NINE FUND】
『年利8.5%+期間112日』
の抽選案件が19日まで開催!借入併用案件ですが総事業から見ても劣後42%あります👍
建設中の新築マンションが対象で、すでに『売買契約を締結済+融資承認済』とのこと!
売却が困難時は買い戻し予定☺️
ファンド詳細や拘束期間情報などはRT記事↓ https://t.co/tmYexxU3HQ— じぇい💊利回りカレンダー運営 (@jblogpham) September 16, 2025
NINE FUND Vol.9に100万円応募
まだ目立っていないサービスかもしれませんが、今のところ全てのファンドが好条件かと
現在投資中100万ですが、もう少し出資枠を確保したいサービスですNINE FUND Vol.9は、劣後出資比率64%で安全性を高めた想定利回り8.5%の好条件開発型ファンド… pic.twitter.com/O2ybKuR2fO
— Investor’s EYE (@investorseye_jp) August 22, 2025
口コミ③ サービス歴は浅いが、すでに償還実績あり!
NINE FUNDは2024年12月にサービスを開始した新しい不動産クラウドファンディングサービスですが、すでにいくつかのファンドで予定通りの償還実績があります。
新興サービスながら、運用・償還の実績を重ねている点は安心材料のひとつです。
NINE FUND、運用終了、償還を予定より2週間前倒し
不動産クラファン各社に広がるムダな拘束期間の短縮化、良いっすね~、ありがとうございます!😊 pic.twitter.com/iULh4C25s2
— タロウ@ソシャレン・不動産クラファン投資家 (@viviri_man) March 31, 2025
NINE FUND Vol.3昨日無事償還してました😊 pic.twitter.com/rXJqQrPica
— りかぱん (@rikaslcf) September 17, 2025
NINE FUNDの実施中キャンペーン
残念ながらNINE FUNDでは現在(※2025年9月時点)、キャンペーン等は実施しておりませんでした。新たなキャンペーンが実施され次第、当サイトでも随時更新します。
不動産クラウドファンディングでは、各サービス事業者で様々なキャンペーンを実施しています。ギフト券や独自ポイントなどがもらえるため、新規登録するならキャンペーン期間中に行いたいという人も多いでしょう。そこでこの記事では、最[…]
不動産クラウドファンディングの注意点
ここまでサービスの特徴や利点などを中心にお伝えしてきましたが、不動産クラウドファンディングは投資商品となりますので、リスクについてもきちんと理解しておきましょう。
不動産クラウドファンディングのリスク
不動産クラウドファンディングにはいくつかリスクがあります。
・元本毀損リスク
・運営事業者の倒産リスク
特に不動産クラウドファンディングにおける代表的なリスクは「元本毀損リスク」です。
事業者が販売する不動産クラウドファンディングの不動産小口化商品は、不動産のプロが目利きした物件であり、一定以上の勝算があって商品化しているはずです。
しかし、不動産市場の大幅な変動や天災による被害、金融危機など突発的な外的要因により、不動産価値や金利が大きく下落することもあります。
その結果、空室が発生し、想定通りの賃料収入が得られなかったり、仕入価格より低い価格で売却することで「売却損」が発生することが考えられます。
このように運用で想定通りの利益が上がらなかったり、売却損が発生した場合、投資家への分配金が0円になるだけでなく、預けた資金も減額して返還(元本割れ)となり、投資結果がマイナスで終わる可能性があります。
不動産クラウドファンディングは少額で投資できるとはいえ、一定のリスクは理解した上で投資を行う必要があります。
元本毀損リスクを軽減する「優先劣後システム」とは
元本毀損リスクに関しては、多くの不動産ファンドにて「優先劣後システム」が採用され、一定の損失までは事業者側にてカバーしてくれる仕組みが設置されています。
「優先劣後システム」では、投資家たちから出資(優先出資)だけでなく、サービス運営元自らも出資(劣後出資)を行い、不動産を購入・所有・運用していきます。そして万が一、対象不動産の売却損などが発生した際には事業者による劣後出資分から損失分をカバーし、投資家たちの優先出資分は守られる仕組みとなっています。(この制度は元本を保証するものではなく、劣後出資金額分まで損失をカバーするものとなっているため、万が一、それ以上の損失が発生した場合には優先出資である投資家の元本が毀損します。)
例えば、1,000万円の不動産のうち、800万円分は投資家たちから資金(優先出資)を集め、200万円分を事業者が資金を出資(劣後出資)した際、仮に不動産の売却によって100万円の損失が発生したとしても、その損失は事業者の劣後出資200万円から被るため、投資家たちからの出資金は出資時と同じ金額が返還されます。
なお、優先劣後システムは元本保証ではないので、上記の例にて損失額が200万円を超えて発生した場合は、損失額の一部が投資家たちの優先出資から差し引かれ、元本毀損に至ることもあります。
※優先劣後システムはファンドごとに劣後出資比率が変わります。投資前にご自身にてご確認ください。
不動産クラウドファンディングは、投資家が少額から不動産に投資できる仕組みで、多くの場合「優先劣後システム」が活用されています。この仕組みは、投資家のリスクを抑え、安心して投資できる環境を提供することを目的としています。以下、[…]
まとめ
当記事では北海道・札幌地域の優良不動産に特化し、短期かつ高利回りを実現しながら、投資家保護を重視した高劣後出資比率を備える不動産クラウドファンディングサービス『NINE FUND』についてご紹介いたしました。
当サイトでは投資家の方たちがより自分に合ったサービスに挑戦できるよう、これからも各社の分析を行い、様々なコンテンツとして発信していきます。
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