少額から始められるため、投資初心者でもチャレンジしやすい不動産クラウドファンディングですが、年々事業者も増えており、どのサイトで始めればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回はTSON FUNDINGについて、強みや注意点、実際に使用している人のレビューなどをご紹介します。
複数のサイトと比較して、特徴やリスクを理解した上で自分に合ったサービスを選んでいきましょう。
※本記事は2025年7月時点での情報をもとに作成しております。
TSON FUNDINGの基本情報
★第一号ファンド募集日:2020年12月
★累計募集ファンド件数:195件
★平均想定利回り:約5.83%
★平均運用期間:約10.9ヶ月
★最低投資額:100,000円
★募集方式:先着
★平均優先劣後比率:約10%
TSON FUNDINGの特徴
TSON FUNDINGは、高利回り案件や短期・長期双方に対応できる柔軟性、AIを活用した運用管理、そして空室保証などリスク対策が充実している特徴を持つ不動産クラウドファンディングサービスです。
運営元は、AI活用や木造住宅開発、空室保証など不動産関連事業全般を強みとする(主な事業とする)「株式会社TSON」です。
TSON FUNDINGのより詳しい特徴(メリット・デメリット)を以下にてご紹介します。
TSON FUNDINGのメリット
- 投資効率が高く、日割り分配で利益ロスが少ない
- 投資スタイルに合わせてファンドが選べる
- 元本割れリスク低減の優先劣後システムと空室保証
メリット①投資効率が高く、日割り分配で利益ロスが少ない
TSON FUNDINGは、ファンドの運用終了日から元本償還日までの期間についても、分配金を日割り計算で受け取れる仕組みを採用しています。通常、他社のファンドでは運用終了日以降は利息が発生しない場合も多いですが、TSON FUNDINGの場合は資金拘束期間中も効率的に利益を得ることができ、運用ロスがほとんどありません。
メリット②投資スタイルに合わせてファンドが選べる
「短期運用の匿名組合型ファンド」と「長期運用の任意組合型ファンド」の2種類から自分に合った投資スタイルを選択可能です。短期型なら優先劣後方式でリスクを抑えつつ数ヶ月から1年の運用が可能、長期型なら贈与・相続対策や安定収入を狙った投資もできます。
メリット③元本割れリスク低減の優先劣後システムと空室保証
匿名組合型ファンドでは物件価格の10~20%を運営会社が劣後出資し、損失発生時にはまず運営側が負担します。さらに、全期間空室保証も付与されており、空室による賃料収入減のリスク対策が強化されています。
TSON FUNDINGのデメリット
- 投資効率が高く、日割り分配で利益ロスが少ない
- 投資スタイルに合わせてファンドが選べる
デメリット①最低投資額が高い
TSON FUNDINGでは、ほとんどの案件で最低投資額が10万円から(場合によってはさらに高額)となっており、他社のクラウドファンディングサービスが1万円から投資できるものと比べて投資を始めるハードルがやや高いです。
デメリット②運用期間中は原則換金できない
TSON FUNDINGでは、原則として運用期間満了まで資金の途中換金・解約ができません。やむを得ない場合のみ手続きが可能とされていますが、基本的に資金拘束が発生し、急な資金需要には対応しづらい点に注意が必要です。
TSON FUNDINGの運営元は?
TSON FUNDINGの運営元は、株式会社TSONです。2008年8月設立・資本金1億円で、愛知県名古屋市に本社を置き、東京にも拠点があります。
株式会社TSONの特徴は、不動産テック(PropTech)分野やAI開発を活用した不動産事業に強みがある点です。主な事業は、不動産特定共同事業法に基づくクラウドファンディング(TSON FUNDING)、自社AIによるマーケティング分析・商品開発、新築一棟アパートや戸建住宅の設計・販売、空間活用の提案など多岐にわたります。
運営元情報 | |
---|---|
運営企業 | 株式会社TSON |
資本金 | 1億円 |
会社設立 | 2008年8月20日 |
本社 | 愛知県名古屋市中村区名駅3-22-8 大東海ビル2階 |
上場 | 未上場 |
事業内容 | 不動産クラウドファンディング事業、不動産AI開発・ビッグデータ分析、戸建・賃貸住宅の企画、設計、施工、販売、土地・資産活用コンサルティング、不動産マネジメント |
編集部評価
編集部の独断と偏見による分析結果も記載させていただきます。
投資判断の際にはぜひご参考ください。
運営会社の上場廃止について、経緯や背景
株式会社TSONの上場廃止は、監査法人による監査意見不表明や必要資料の提出遅延などガバナンス・開示体制の問題がきっかけとなり、経営の自由度やスピード向上を目指す戦略的判断も加わって、自社申請によるTOKYO PRO Marketでの上場廃止に至ったようです。
経営基盤の傾きが原因ではないようですが、成立前書面の財産状況を必ずご確認ください。
地域特化戦略と新築戸建開発案件に伴うリスク分析
エリアが愛知県にほぼ限定されていること
・エリアを愛知県に絞ることで、地域特有の住宅ニーズ・不動産市況や地元企業とのネットワークを強みにしている一方で、「広域分散投資が難しい」という側面があります。
主に新築戸建の開発案件であることと、そのリスク
・販売・賃貸の需要変動:新築住宅の販売状況や賃貸入居者のつき具合は、地域景気や人口動向に依存しやすいため、想定通りに販売・満室が達成できないリスクがある。
・転売・物件価値の下落リスク:新築時には高評価でも、その後の地価下落や中古市場での価格低下リスクがあります。
TSON FUNDINGの口コミ
TSON FUNDINGの評判は実際のところ、どうなのでしょうか。X(旧Twitter)上に寄せられた、実際に使用しているユーザーの声を以下にてまとめてみました。
口コミ①償還報告
やっぱりお金に働いてもらわないとね!
TSON fundingで投資していた「森林再生65号」が14ヶ月の任期を終えて、無事に償還
20万円、年利5.8%の運用で10,597円(税引き後)の利益次は利回り不動産の年利8.9%案件に30万円申し込み!!
当選頼むよ〜🙏— なお (@Nao44658490) July 7, 2025
TSON FUNDING SMART FUND76号が6月30日に無事償還されました😊モッピー踏んで100万円投資で35000ポイント貰えていたので運用期間8ヶ月で中々の利回りでした😆
— りかぱん (@rikaslcf) July 2, 2025
口コミ②運用終了から償還までの2ヶ月間も分配金が日割り加算される
TSON FUNDING
森林再生77号(愛知県名古屋市天白区植田駅南・清須市西枇杷島町・津島市常盤町II)昨秋に入れたTSON 77号、運用終了のメールが届きました📩
運用終了から2ヶ月後に償還だけど、その間も分配金は日割り加算されるので、気長に待てる✨
運用後即償還or TSON式が広まればいいのにな~ https://t.co/hGIUqkIsxc pic.twitter.com/GRQrepfGKL— かりん👩🏻🔧@投資4年目 (@dokupoi211231) May 12, 2025
TSON FUNDINGの実施中キャンペーン
残念ながらTSON FUNDINGでは現在(※2025年7月時点)、キャンペーン等は実施しておりませんでした。新たなキャンペーンが実施され次第、当サイトでも随時更新します。
不動産クラウドファンディングでは、各サービス事業者で様々なキャンペーンを実施しています。ギフト券や独自ポイントなどがもらえるため、新規登録するならキャンペーン期間中に行いたいという人も多いでしょう。そこでこの記事では、最[…]
不動産クラウドファンディングの注意点
ここまでサービスの特徴や利点などを中心にお伝えしてきましたが、不動産クラウドファンディングは投資商品となりますので、リスクについてもきちんと理解しておきましょう。
不動産クラウドファンディングのリスク
不動産クラウドファンディングにはいくつかリスクがあります。
・元本毀損リスク
・運営事業者の倒産リスク
特に不動産クラウドファンディングにおける代表的なリスクは「元本毀損リスク」です。
事業者が販売する不動産クラウドファンディングの不動産小口化商品は、不動産のプロが目利きした物件であり、一定以上の勝算があって商品化しているはずです。
しかし、不動産市場の大幅な変動や天災による被害、金融危機など突発的な外的要因により、不動産価値や金利が大きく下落することもあります。
その結果、空室が発生し、想定通りの賃料収入が得られなかったり、仕入価格より低い価格で売却することで「売却損」が発生することが考えられます。
このように運用で想定通りの利益が上がらなかったり、売却損が発生した場合、投資家への分配金が0円になるだけでなく、預けた資金も減額して返還(元本割れ)となり、投資結果がマイナスで終わる可能性があります。
不動産クラウドファンディングは少額で投資できるとはいえ、一定のリスクは理解した上で投資を行う必要があります。
元本毀損リスクを軽減する「優先劣後システム」とは
元本毀損リスクに関しては、多くの不動産ファンドにて「優先劣後システム」が採用され、一定の損失までは事業者側にてカバーしてくれる仕組みが設置されています。
「優先劣後システム」では、投資家たちから出資(優先出資)だけでなく、サービス運営元自らも出資(劣後出資)を行い、不動産を購入・所有・運用していきます。そして万が一、対象不動産の売却損などが発生した際には事業者による劣後出資分から損失分をカバーし、投資家たちの優先出資分は守られる仕組みとなっています。(この制度は元本を保証するものではなく、劣後出資金額分まで損失をカバーするものとなっているため、万が一、それ以上の損失が発生した場合には優先出資である投資家の元本が毀損します。)
例えば、1,000万円の不動産のうち、800万円分は投資家たちから資金(優先出資)を集め、200万円分を事業者が資金を出資(劣後出資)した際、仮に不動産の売却によって100万円の損失が発生したとしても、その損失は事業者の劣後出資200万円から被るため、投資家たちからの出資金は出資時と同じ金額が返還されます。
なお、優先劣後システムは元本保証ではないので、上記の例にて損失額が200万円を超えて発生した場合は、損失額の一部が投資家たちの優先出資から差し引かれ、元本毀損に至ることもあります。
※優先劣後システムはファンドごとに劣後出資比率が変わります。投資前にご自身にてご確認ください。
不動産クラウドファンディングは、投資家が少額から不動産に投資できる仕組みで、多くの場合「優先劣後システム」が活用されています。この仕組みは、投資家のリスクを抑え、安心して投資できる環境を提供することを目的としています。以下、[…]
まとめ
当記事では愛知県中心の新築戸建開発に特化した特徴をもつ不動産クラウドファンディングサービスTSON FUNDINGについてご紹介させていただきました。
当サイトでは投資家の方たちがより自分に合ったサービスに挑戦できるよう、これからも各社の分析を行い、様々なコンテンツとして発信していきます。
ぜひとも他の記事やコンテンツもお楽しみください!
※本コンテンツは事業者の公式サイト情報をもとに当社見解などを加えた内容となっております。正確な商品・サービスの情報は公式サイトをご確認ください。なお、本記事は情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関するご判断は、公式サイトにて個別商品・リスク等の内容をご確認いただき、ご自身にてお願いいたします。
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