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再生可能エネルギーのクラウドファンディングとは?

再生可能エネルギーのクラファンとは?

再生可能エネルギーの普及とともに、個人でも参加できる新たな投資手法として「再生可能エネルギーのクラウドファンディング」が注目を集めています。

特に、太陽光発電や風力発電などの設備を対象としたプロジェクトに、少額から出資できることが魅力です。

本記事では、投資家の視点からこの仕組みを丁寧に解説し、投資形態の違いやリスク、実務上の関与範囲なども含めて紹介します。

仕組みの概要:個人から資金を集めて電力事業を支える

再生可能エネルギーのクラウドファンディングとは、主に太陽光や風力発電といった再エネ設備の新設や運用に対し、インターネットを通じて個人から小口資金を募る仕組みです。

基本的な流れ

  1. プロジェクトの立ち上げ
    発電事業者がクラウドファンディングプラットフォーム上で資金調達を実施。プロジェクト概要や資金使途、想定利回りなどが開示されます。

  2. 投資家が出資
    通常1万円程度から出資可能。投資家は設備の運用に関与せず、ファンドを通じて間接的に参画します。

  3. 設備の設置・運用
    専門の事業者やオペレーターが設備の設置・運用・メンテナンスを担います。

  4. 売電収入の発生
    発電された電力は、FIT(固定価格買取制度)などにより電力会社に売却。長期安定収入を得る構造です。

  5. 収益の分配
    売電収益や事業利益の一部が分配金として投資家に支払われます(年1回や月次など案件により異なる)。


主な投資スキームの違い:「融資型」と「ファンド型」

タイプ概要分配の特徴
融資型
(ソーシャルレンディング)
投資家が事業者にお金を貸し付ける形式あらかじめ決まった固定利率で分配
ファンド型
(匿名組合契約)
売電事業に投資し、その成果に応じて利益を受け取る売電収益に連動し変動型のリターン
  • 融資型安定した収益が期待されますが、利回りは比較的抑えめ。

  • ファンド型リターンが収益に連動するため、収益拡大時には利回り上振れも期待できる一方、リスクも相応に高くなります。


法的枠組み:「匿名組合」が主流

再エネ系クラウドファンディングの多くは、商法に基づく「匿名組合契約(TK契約)」を活用しています。

匿名組合のポイント

  • 出資者は有限責任(出資額を超える損失は負わない)

  • 出資者は経営に関与せず、運用は営業者(運営会社)に一任

  • 営業者が得た利益・損失を出資割合に応じて投資家に分配

また、ファンドの募集は金融商品取引業者(第二種金融商品取引業者)が行い、適切な開示・契約手続きを担います。


運営体制と関係者の役割

  • 営業者(運営会社)
    ファンドの組成や事業運営を担当し、集めた資金で再生可能エネルギー設備の設置・運用、売電などを実施します。
  • 募集取扱者(金融商品取引業者)
    ファンドの募集や投資家との契約手続きを担当します。金融商品取引法に基づき、適切な登録や開示義務が課されます。
  • 出資者(投資家)
    匿名組合契約を通じて資金を出し、事業から発生した収益の分配を受けます。

投資家の関与とリスク

投資家の実務負担:基本的に「出資のみ」

  • 投資家は設備設置・運用・保守等には一切関与しません

  • 専用プラットフォーム上で進捗確認・配当受け取りが可能

  • クラウドファンディング特有の「任せる投資」スタイル


想定される主なリスク

1. 元本割れリスク(全般)

  • 元本保証はなく、事業者の経営悪化や倒産で損失を被る可能性があります。

2. 売電収入の変動リスク

  • 天候・日照条件の変化により発電量が減少する可能性あり

  • FIT制度の見直しや出力制御の影響も要注意

3. 自然災害・事故リスク

  • 台風・地震・落雷等により設備破損や発電停止の恐れ

  • 多くの案件は保険に加入しているが、補償範囲は要確認

4. 流動性リスク

  • 途中解約不可の案件が多く、資金拘束期間が長期に及ぶことも(例:10〜20年)

5. オペレーター・事業者リスク

  • 設備の運用スキル・財務健全性に依存

  • 代替運営者の確保が難しい場合、運用停止の可能性も


まとめ:社会貢献と収益性を両立できる投資手法

再生可能エネルギーのクラウドファンディングは、環境貢献とリターンの両立を目指す個人投資家にとって魅力的な選択肢です。

  • 少額(1万円程度)から投資が可能

  • 融資型・ファンド型の2種類から選択できる

  • 投資家は運用に直接関与せず、専門事業者に運営を委ねる

  • 売電収益に応じた分配が得られる可能性がある一方、元本保証はなし

「地球環境への貢献」と「投資による資産形成」の両立を目指す方は、リスクと仕組みを正しく理解したうえで、再エネクラファンへの参画を検討してみてはいかがでしょうか。

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